ヘッディング 3

-Introduction

はじめに

-コレクターへ向けたサイトの設立-


 私が小学生の頃、ムシキングを通して昆虫の世界にのめりこんでいった時代はまさにブログや個人サイトの全盛期であった。クワ馬鹿やクワ若葉、各種ブログといった古き良き(?)アツい虫オタクたちによる白熱した情報交換を連日目の当たりにし、そういった先人たちの素晴らしい飼育成果やコレクションを放課後に自宅のパソコンで眺めるのが日課だった。しかしSNSが普及し、これまでのように飼育情報やコレクションをまとめた「データベース的」役割を果たしたブログや、見ごたえのあるコラムが執筆されたホームページは減り、その文化自体が消えつつあるのは寂しい限りである。

 そんな時代だからこそ、当サイトは今までありそうで無かった「昆虫標本をコレクションする」という、コレクター目線からの情報サイトを立ち上げてやろうじゃないか!という思い付きから作成に至った。コレクションという文化にはフィールドでの自己採集にせよ、購入に頼る卓上採集にせよ、根底の部分は自身の物欲や好奇心を満たしたいという一貫した感情がある。その感情を持つ人間はなにも日本人だけでなく、コレクションの本場欧州や、昨今では台湾や韓国といった国々で、時間をかけ独特な文化を作り上げてきたのだ。当サイトではそのようないびつな、アンダーグラウンド的な文化の一部を、文字と写真を通じて紹介したいという狙いがある。

 恐らく標本コレクションの文化としての黄金期は過ぎ、今は末法の世に向かっている最中…とでもいうべきだろうか。個人で気軽に海外からネットを通じて安価で標本を入手できるようになり、各国の規制が強化され、かつてのような大々的な商売が難しくなった現状を考えると、今後の標本業界は以前のような輝きを放ち続けることは難しいだろう。しかし、そんな状況だからこそ、コレクションという文化が持つ奥深さに触れ、今後の業界を支えていく世代の人間に何を出来るかというのを考えておく事は決して時期尚早ではないように思う。

 
 

​当サイト管理人について

管理人/KK
小学生の頃にムシキングに出会い、昆虫に興味を持つ。2014年にオランダに移り住んだ後、イギリスの大学へ入学。在学中は大型カブトムシの分類や18世紀以前の昆虫学の調査に没頭し、2020年に動物学で理学士(BSc)を取得。ムシキングで義務教育を終えたので、Megasoma actaeonはアクタエオンやアクテオンとは言わずにアクティオンゾウカブトと発音する派。