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大手町インセクトフェア

(東京都/大手町)

 毎年9月23日の秋分の日に、東京大手町の大手町サンケイプラザ(東京サンケイビル)の3階と4階のイベントホールを貸切って開催される。100近い業者・個人が出店する世界最大級のインセクトフェア。主な出展業者は標本を取り扱う業者であり、蝶や蛾の鱗翅目と甲虫やそれ以外の昆虫のスペース占拠率で見ると、だいたい2:1くらいの割合だろうか?ここ数年は台湾をはじめとする海外からの参加者も増えており、10年前と比較しても出店業者数は増えている(以前は上階の通路に卓を並べる業者は見られなかったように記憶している)。

 標本は最も大きいスペースを占めるのが三ノ輪に店を構える標本商パイネであり、近年は入口付近の1室を丸ごと占拠して大々的に販売をおこなっている。その他にも多種多様なクワガタを揃える水沼生物研究所や、インドの虫をはじめ最近は雑甲虫の作成にも精力的なInsequestといった大手標本商が卓を構える。

 広々とした会場には標本だけでなく、クワガタやカブトムシの生体販売業者も卓を並べており、LUMBERJACKやビートルライフサポート・プラスといったおなじみのショップが所狭しと卓上に築き上げる生体の山は圧巻である。昆虫をモチーフとした雑貨やアクセサリー、フィギュアなどを扱うサークルの出店も年々増えており、リアルに再現されたカブトムシの幼虫のバッグなどで人気を博したあまのじゃくとへそまがり等の作品を購入する事も可能だ。

■館内情報

 会場内には軽食販売所はないものの、自動販売機があるので飲み物の購入は可能。休憩所、飲食スペース、喫煙所あり。

年を重ねるごとに規模が拡大しており、特に入場開始直後は場所によっては歩くのも困難なほど込みあう場合あり。入場が開始される10時前後にはビル3階の会場入り口~ビルの外の外周を取り囲む勢いで長蛇の列が出来るほど。午後からの来場でも十分に楽しめるため、特に早く行かなければ売り切れてしまうような目玉商品の購入などの目的がない場合は、午後からゆっくりと来場して見て回るのがベスト。

​ 地下1階にファミリーマートがあるので昼食など購入可能。ただしフェア開催日は通常祝日であり、大手町のオフィス街のど真ん中での開催ということもあり近隣には当日開いているレストランは一軒もない(誇張表現ではなく本当~~~~にありません。東京駅周辺まで15分かけて歩くか、地下のファミリーマートで購入するかの二択を強いられます)。昼食のタイミングと場所に関してはあらかじめ決めておいた方が良いかもしれない。

​※会場内は撮影禁止ですのでご注意下さい。当フェアは即売会、つまり昆虫に関する商品を売り買いする場です。時々出展者の許可なしに商品を無断で撮影し、インターネット上にて公開されている方などが見られますが、トラブル防止のためにしっかりと撮影禁止のマナーを守って頂くようお願い致します。

​​■大手町インセクトフェア2023情報

9月23日(秋分の日)開催。入場料1000円(小学生以下無料)、10:00am-16:00pm開催。大手町インセクトフェアの公式Twitter(クリックでリンク先へ飛びます)にて、詳細情報が随時更新されているので要確認。

会場:大手町サンケイプラザ(大手町サンケイビル内、2~4階)

東京都千代田区大手町1-7-2

​​■大手町インセクトフェア2022情報

昨年とは異なり、例年通り9月23日(秋分の日)開催。

大手町インセクトフェアの公式Twitter(クリックでリンク先へ飛びます)にて、詳細情報が随時更新されているので確認したい。

​​■大手町インセクトフェア2021情報

​本年度(11月23日勤労感謝の日開催)の大手町は例年通りの会場で行われるものの、主催がこれまでの大手町インセクトフェア事務局とむし社の合同での開催となった。それに伴って何かが大きく変わるわけではないが、フェアに関する問い合わせはこれらの開催元にしていただくようお願いしたい(当サイトへのフェア詳細についてお問合せは回答致しかねます)。

■観光・周辺情報
 会場の大手町サンケイプラザはJR東京駅から徒歩10分の場所の日本一のオフィスビル群の中に位置しており、恐らく立地に関しては世界中のフェアの中でも一番だろう。会場付近までは駅から地下道を通ってアクセスできるので、雨の日でも心強い。会場ビルの地下にはコンビニがあるものの、フェアが開始すると品薄になるため駅周辺で昼食を購入してから向かうとスムーズかもしれない。


 東京駅のすぐ隣にはKITTEという商業施設があり、その中には東京大学総合博物館的な位置づけの博物館「インターメディアテク」がある。入場料が無料であることが嬉しく、また博物館内も無料に見合わない非常に規模が大きく充実した内容である。7m程あるマチカネワニの全身骨格や100年以上前の剥製は、フェアから一時離脱した際の時間つぶしとしてはぜいたくすぎる程だ。訪れたことのない方には、フェア云々関係なく是非一度は訪れてみてほしい。

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会場である大手町サンケイプラザ前に堂々とそびえ立つオブジェ。これが会場編への目印!この付近にある入り口から、会場前には100mをゆうに超える長蛇の列ができる。

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会場はこのビルの中。地下1階にコンビニあり。(画像提供:むしさん)

​インセクトフェスティバル

(東京都/浜松町)

 毎年春(3月ごろ)の恒例行事的なフェア。2日間開催され、土曜日が生体の部、日曜日が標本の部と顔ぶれがガラリと変わる※1。フェアの規模としては国内では大手町に次ぐ大規模なフェアである。

 各大手標本商に加えて個人コレクター卓も多く、中には掘り出し物もあったりと非常に賑わう。これまでは埼玉の大宮ソニックシティで長年開催されてきたが、2021年からは東京都立貿易産業センター浜松町館にて開催されている。

■館内情報

​ 会場はビルのホールを貸切っての開催であるため、会場内には軽食コーナーや喫煙所は無し。しかしビル内にはラーメン店や居酒屋などが軒を連ねるレストラン街やコンビニがあるため、食事に困ることはない。地下にローソンもあるため、設備は充実している。

■周辺情報

​通称「浜松町フェア」と呼ばれるように、最寄り駅はJR浜松町駅。駅からは徒歩5分でつくものの、ゆりかもめ竹芝駅からは改札を出てすぐ目の前の徒歩1分。雨が降った際や、大きな荷物を抱えた出展者は駅から直結している竹芝駅の利用がおすすめ。

​※1 土曜日開催の生体メインのフェアは有限会社Wild Pride主催のKUWATAフェスティバル。日曜日の標本メインのインセクトフェスティバルとは主催が異なるので注意。

 

※2021年4月追記

​新たな浜松町の会場は前大宮会場より格段に広く、通路も人の往来がスムーズにできるため極めて良い環境。会場内にはラーメン屋をはじめとする飲食店が何件も立ち並ぶスペースもあり、数あるインセクトフェアの中でも最も快適に過ごすことが出来るフェアかもしれない。​
 

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当店の販売スペースにて。開場前に標本箱をセッティング中。会場内は明るく、出展者からは「標本が綺麗に見えて良い」と好評。

伊達な虫フェス

(宮城県/仙台市)

 2022年に始まったの東北最大のインセクトフェア。主催は仙台eco動物海洋専門学校で、学生たちが運営する。毎年7月~8月に行われ、むし社、Beetle on、くわかぶプラネットといった大手生体ショップが出店する生体メインの昆虫総合イベント。

 

 標本業者の出店は少ないものの、2023年にはムシキング20周年を記念したムシキング筐体やグッズの展示や、標本作成教室など様々なイベントも開催されている。クワガタ釣りや、クイズ大会など、親子連れで楽しめるフェア。なお、この年は一般入場者の入場料はなんと無料であった(1時間早く入場が出来る先行入場は大人1人500円)。クワカブ関連の大規模即売会で入場料が無料であるフェアは珍しく、気兼ねなく家族や友人総出で楽しめる。

■館内・周辺情報

​ 通常JR仙台駅東口から徒歩1分の松栄ビルのホールを貸切って開催される。会場内に飲食スペースはないものの、東北最大の交通の要である仙台駅のすぐ目の前にあるという好立地につき、周囲にレストランやコンビニ、ショッピングモールから駐車場までありとあらゆるものが揃っており困ることはない。
 

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世界の昆虫標本大即売会 インセクトFan

(東京都/日本橋)

 毎年12月の第二週ごろに日本橋のサンライズビルで開催されている中規模フェア。正式名称はインセクトFanというらしいが、虫屋は皆「日本橋のフェア」と呼ぶので、私もこれを執筆しているつい1か月前まで正式名称を知らなかった(おそらく結構な数の人間が知らないのではないだろうか・・・?)

 大手町よりは規模は小さいものの、それでも会場には多くの出展者が訪れるため、規模としては大手町、大宮(浜松町)に次ぐ即売会だと思う。年の瀬を控え、多くの虫屋にとっては一年納めのフェアになることから、終了後の忘年会を兼ねて参加する人間も多かったり多くなかったり。

 主催はタケパラダイスカンパニー、出店業者はパイネやInsequest、水沼生物研究所といった大手も卓を並べる。大勢の愛好家が訪れる活気のあるフェアだ。
 

 

以下のフェアは小~中規模のフェアであり、頻繁に開催されている。

名称が変わったり主催が変わったりするものもあるので以下は参考までに、最新情報は要確認。

-世界の昆虫標本即売会(東京・五反田、大阪・大阪市、愛知県・名古屋市)
「世界の昆虫標本即売会」だったり「昆虫標本展示即売会」だったり、似たような名前のフェアが様々な主催者によって日本の各主要都市で行われる。その年によって開催場所も時期も異なる場合があるため、最新情報は要確認。

-京都インセクトフェア(京都・四条烏丸)
  通常毎年8月下旬開催。様々な業者が揃う中規模の標本フェア。

-インセクトカーニバル(東京・青山)
  反町氏主催、馬場氏や宮川氏などが参加する小規模ながらもコアなコレクターが集うフェア。年に数回開催されるので、最新情報は要確認。

-大阪標本即売会 パイネコレクション(大阪・大阪市)
  通常毎年11月~12月の土曜日開催。三ノ輪に店舗を構える老舗標本商パイネメインに様々な業者が出店するフェア。

 

​その他の日本国内フェア

海外の標本フェア

フランス、イギリス、ドイツやイタリアなどで開催される、標本コレクション文化の本場ヨーロッパでの昆虫標本フェアの情報はこちら。

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