ALD-entomologie

(フランス/パリ)

 フランスの有名標本商で、世界中にある数少ない標本の店頭販売を通年行うショップである。2014年頃より現在の新店舗での営業を開始し、場所はパリ市内でも一等地のセーヌ川左岸のノートルダム大聖堂が位置するシテ島付近にある。ロケーションが最高なだけに、フランス観光ついでに訪れる虫屋も多いだろう。現在はシリル氏が前オーナーであるお父様に代わって店を切り盛りしているが、彼の優しく誠実な人柄の良さや標本に対する知識の広さに惹かれる客は多い。

ALD entomologieの店舗の奥にセーヌ川を挟み、ノートルダム大聖堂の先端部分が見える(現在は火災で焼失)。

 当店の店主C. Di Gennaro氏はエチオピアに深いつながりを持つため、エチオピアの昆虫や家具、文化財、アクセサリーなどのコレクターズアイテムも手広く取り扱う。実際の店舗の表通りに面した部分は昆虫の標本よりもたくさんのエチオピアの民芸品が出迎えてくれるお洒落なグッズストアであり(昆虫標本は奥にある)、そちらのコレクションにも精通している。
 

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 取り扱い標本は中型から大型の甲虫や蝶がメインだ。自身がコガネムシのコレクター兼研究家である氏に献名された種も多く、自身で独自のルートを持つためリーズナブルな価格で提供してくれる。入荷する標本も彼の広いコネクションを活かし、引退するコレクターから膨大な量の標本を引き取りそれをお客に安価で提供してくれるなど、嬉しい限りだ(とはいうものの氏もしっかりと標本を見極める事の出来る方なので、しっかりと適切な価格を提案してくるあたりは流石プロである)。特にエチオピアの昆虫に関してはとても強く、美麗カナブンとして名高いCompsocephalus属など他では見られないような特殊な色の個体を拝むことが出来る。
 

​甲虫から蝶、その他奇虫まで幅広い種類の昆虫を取り扱う。

​パック品なども多いので、店主に声をかけてお気に入りのものを一緒に探してもらうと良いだろう。

 基本的には月曜日と日曜日が定休日あるが、たまに平日でも店舗が休みになる場合があるので来店の際にはメールか電話で確認の上訪れるのがベストかもしれない。ALD Entomologieと、パリにあるもう一つの老舗標本商Deyrolleは片道30~40分で行き来出来る場所に位置するので、パリに旅行に訪れた際には新旧フランス標本商巡り(+パリ国立自然史博物館)なんてのはいかがだろうか?