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PAINE

(東京都/三ノ輪)

 もはやこのページまでたどり着くような愛好家の方々には説明不要かもしれないが、長年の販売実績を誇る老舗標本商である。東京・上野からほど近い三ノ輪に店舗を構え、基本的に金土日の午後のみオープン。

 パイネの強みは、なんといっても取り扱う昆虫の豊富さと圧倒的な量である。世の中に標本販売を商売としている標本商というのは数多く存在するが、大抵が自身の得意な産地や種類がいくつかあり、それにプラスアルファで様々なそれ以外の分野の在庫を抱える事が多い。しかしパイネでは驚くべきことに、大型の甲虫や蝶などの人気種はもちろんの事、小さなヒゲブトオサムシからアリバチ、ナナフシやハムシなど一部の微小昆虫を除くありとあらゆるジャンルの標本を高いレベルで取りそろえている点にあると思う。創業者であり、現在もなお活躍中のお店のオーナー宮下T氏の尽力の賜物であるし、現在実質的にお店を切り盛りするご子息のK氏の知識の豊富さもあり、非常に質が高い。自身がコネのある特定の産地の標本のみ多く取り扱うという事は無く、世界中どこからでも満遍なく取り集める姿勢はこれまで長きにわたって多くのコレクター、そして研究者や博物館からの需要にもこたえてきた。
 

​店内には展脚品とパック品の両方が並ぶ。甲虫、鱗翅、どちらも共にものすごい標本量だ。

店内には常時数百?数千?もの標本箱が所狭しと並ぶ。しかしそこに出ているものはほんの一部にすぎず、レジの後ろに広がる無数のストックには膨大な数の標本が眠っているので、探している種類があれば店主に声をかけてみるといいだろう。知識豊富な店主が必ずや要望に応えてくれるだろう。

​店主の宮下氏は長きにわたり世界中の様々な地域から標本を集めてきた。ヨーロッパのコレクターの放出品といった珍しいものから、現在では開発によって絶滅の可能性が示唆されている孤島で得られた珍種など、ここでしか手に入らないものも多い。

​標本箱の山。標本箱の販売や、持ち帰り用の簡易箱の販売もしているので気軽に訪れて購入が可能だ。

​パイネは宮下ビルの4階に店を構える。博物館のバックヤードのような独特の雰囲気があるが、気軽に店のドアを開けてみてほしい。

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